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Pano2VR 1.パノラマムービーを作る。

 Pano2VRは、さまざまな投影方式のパノラマ画像から、パノラマムービーを作成するソフトです。もちろん、これまでに作成してきた「エクイレクタングラー」からも作成できます。
 ソフト本体は日本語化されており、ユーザーインターフェースも分かりやすい設計になっていますから、初めての人にでもなんとなく使い方がわかるはずです。
 Pano2VRは、現在、バージョン3のベータ版が使えます。インストールするフォルダ名を変えることで、これまでのバージョン2と併用できます。バージョン3は、iPadやiPhoneなどに対応するため、HTML5/CSS3への対応がなされたのが大きな変更のようです。
 ここでは、クイックタイム、フラッシュ、HTML5の3種類の出力を初期設定のまま行ってみることで、基本的な使い方を一通り見ていくことにします。

Pano2VR

 




▲Pano2VRのサイト。GARDEN GNOMEは「庭の妖精」みたいな意味らしいです。



1.ダイヤログの基本


 とりあえずパノラマムービーを作るだけなら、手順通り進むだけです。中の細かな設定に関しては、相応の知識が必要になってきます。

  1. 入力に元画像をドラッグして読み込みます。
  2. 視野設定で、最初に見える画像や、画角の制限を設定します。
  3. タイトルや作者などの情報を見せることもできます。
  4. クイックタイム、フラッシュ、HTML5への書き出しの他、投影変換も可能です。
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▲基本は、1~4の手順に従って設定するだけです。リンクや音を付けたりなど、かなり複雑なこともできるようです。






2.入力


 エクイレクタングラーの他、さまざまなパノラマ画像を扱えるようです。ここに画像をドラッグするだけの簡単操作です。

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▲画像をドラッグするだけで、投影方式なども自動判別されます。


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▲「入力を選択」をクリックすると、入力画像の設定ができます。ほとんど操作の必要はないはずです。



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▲「パッチ入力」では、底面に貼るミラーボールなどの「パッチ」を作成し、貼り付けることができます。ポールを使った高所撮影などで良く使用されています。




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▲ミラーボールなどの「パッチ」を貼ることで、簡単に、三脚などを隠すことができます。詳しくは、追って調べることにしましょう。







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▲「入力を変換」で、画像の投影方式を変換できます。何のために使うのでしょう? これも今後の課題です。




3.視野設定と作成者情報

●●●視野設定
 サイトを開いた時に最初に表示されるパノラマ画像の位置と、表示時に可能なズームの制限をつけることができます。

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▲「作成者情報」で、各種の情報を記載できます。





●●●作成者情報
 サイト上にどのようにパノラマを見せるか? にもよりますが、タイトルや作者、日付、著作権情報などを表示することができます。いずれにせよ、データに記載しておいて損はありません。
 テンプレートを作成すれば、入力の手間が省けます。これも今後の課題。

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▲「作成者情報」で、各種の情報を記載できます。




4.出力

 出力フォーマートのプルダウンメニューで、クイックタイム、フラッシュ、HTML5/CSS3、投影変換を選択できます。

 初期設定のまま進んでいけば、とりあえず作成できます。完成したら、一つずつパラメータを変更して、何が変わるのかを確かめていきましょう。面倒ですが、間違いがありません。

※HTML5/CSS3の出力は、iPadやiPhoneでも見るためのフォーマットです。パソコン上で見る場合は、Mac「スノーレオパード+サファリ」でしか再生できないようです。これ以外のOS、ブラウザでは、全く表示されないか、変な表示になります。

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▲「出力フォーマット」を必要に応じて選択します。



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▲「クイックタイム」出力の設定ダイヤログ。それぞれのダイヤログの詳細は、別の回で紹介していきます。






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▲各種設定を行って「OK」ボタンを押すと、これが表示されます。「はい」で即、作成。「いいえ」では、設定が記録され、出力を後回しにできます。


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▲いくつもの「出力フォーマット」を設定した後、一気に出力することも可能です。

 











5.出力を見てみましょう。


 初期設定の出力です。サイズを変えたい、表示を変えたい、などいろいろな要求が思いつくはずです。一つずつ解決していきましょう。
 それぞれのウインドウの写真をクリックすると、ぐるぐるパノラマが別窓で開きます。

●●●クイックタイム出力
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▲jsがジャバスクリプト、movがクイックタイムのデータ、htmlで表示の大枠を決めています。




●●●フラッシュ出力
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▲jsがジャバスクリプト、swfがクイックタイムのデータ、htmlで表示の大枠を決めています。




●●●HTML5/CSS3出力
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▲jsがジャバスクリプト、imageフォルダが画像、xmlとhtmlで表示の大枠を決めているようです。

※HTML5/CSS3の出力は、iPadやiPhoneでも見るためのフォーマットです。パソコン上で見る場合は、Mac「スノーレオパード+サファリ」でしか正しく再生されません。





6.プロジェクトを保存する


 出力を作成した後にダイヤログを閉じようとすると、「プロジェクトを保存しますか?」と訊ねられます。また、「ファイル→保存」でも、プロジェクトを保存できます。これには、入力から出力に至る全てのデータが保存されますので、再度作成する際や、変更する際に大変便利です。
 元画像と同じフォルダに保存しておきましょう。

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▲「ファイル→保存」でプロジェクトを保存できます。







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▲プロジェクトのアイコンです。拡張子は「p2vr」。4文字なのですね。