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◎撮影 |
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私の撮影風景です。 |
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7.三脚の設置
撮影ポイントを決めたら、三脚を設置します。三脚の周囲に余裕がないと、一回転しながら撮影できません。崖の上や壁の近くなどで、あまりそれらに近寄りす
ぎると、反対側を撮影する時に自分の立つ場所が無くなってしまいます。そんな時には、タイマー撮影にして自身が写らないように物陰に隠れるという手法もあ
りますが。 |
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8.ヘッドの調整
次に410 JUNIOR GEARED HEADで水平をとり、303SPH MULTI ROW PAN
HEADでカメラを水平方向に向けて固定します。 |
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9.カメラの設定
基本的にカメラの設定は、全てマニュアルにします。私の場合、最初に
カメラのモード:絞り優先モード
絞り値:f10〜f16
レンズのフォーカス:∞パンフォーカス
感度:ISO100〜400
測光:マルチパターン測光
ホワイトバランス:環境にあった設定で固定
にして、適正露出が得られるシャッタースピードをカメラに算出させます。次に、
カメラのモード:マニュアルモード
絞り値:上と同じ値
シャッタースピード:上で算出した値
にして試し撮りをします。その結果を見て、ホワイトバランス、シャッタースピード、露出補正を調整します。
全ての方向は、同じ設定で撮影し、画像をつなぎ合わせた時に矛盾が生じないようにします。屋外の撮影だと空が多く入り露出がアンダーになりがちです。こう
いう場合は、露出補正を+にするかシャッタースピードを遅くして調整します。 |
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10.水平4枚の撮影
水平4枚を撮影している様子です。どの写真も三脚の向きは一定ですが、回転ヘッドより上の箇所が、時計回りに90度づつ向きを変えています。それぞれで
シャッターを切ります。写真には写っていませんが、通常はレリーズを使用してカメラぶれを防いでいます。
それぞれ画像をつなぎ合わせる部分に動く人や物があると、つなぎ合わせる時に不都合が生じるので、注意が必要です。また、他にも人がいる場所で撮影してい
る時、あっちを向いて撮影していた人が、突然こっちを向いて撮影するので驚かれます。気をつけましょう。 |
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11.上方向の撮影
パノラマヘッド303SPH MULTI ROW PAN
HEADは、水平方向以外にも上下方向にもカメラが回転できるマルチロウタイプです。水平4枚の撮影が終わり、最初の位置に戻ったところで、6枚目の写真
のようにカメラを上方向に向けて撮影します。この時かってに水平回転に回らないようにするためのロックもついています。普通に立って撮影すると、自分の頭
が写りこんでしまうので、しゃがんで撮影しますが、その様は他人から見るとヘンでしょう。 |
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12.下方向の撮影
三脚のないVRを作るには下方向も撮影します。これまでのようにノーダルポイントを維持したままでの下方向の撮影は少し困難です。ただし、
SIGMA8mmフィッシュアイでとった水平4枚の画像はかなり下方向まで写っていますので、三脚の部分だけをカバーできれば良く、おおよその撮影でも十
分カバーできます。私は、三脚を後方にずらし、左の写真のように410 JUNIOR GEARED
HEADでカメラを思いっきりお辞儀させます。ノーダルポイントはめちゃくちゃですが、撮影が簡単ですし三脚につけたまま撮影するので、シャッタースピー
ドが遅い時にブレたりはしません。三脚を転倒させないように注意しています。これで撮影は終了です。 |
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13.まとめ
さらなる精度を求めてさらなる重装備にされる方も、もっと身軽に撮影するために人間パノラマヘッドになろうとする方も、その撮影方法は様々です。私は、出
歩いて撮影するのは好きですが、家に帰ってレタッチするのがとても面倒なので、そこそこの重装備になってしまいました。はっきり言って重いですが、レタッ
チはまぁまぁラクチンです。 |
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